皆さん、こんにちは。東京都板橋区を拠点に空調機のメンテナンスやダクト、配管工事などを手掛けている日本空調メンテナンスです。
これからの暑い季節、室内を涼しくする設備には「冷風機」と「エアコン」があります。この二つの冷風を出す仕組みや機能面での違いについて比較してみましょう。
■冷風機とエアコンの違い
・冷風機とは？
「冷風機」とは、水が蒸発する時の気化熱を利用して冷たい空気を送風する家電製品です。廃熱装置が付いていないので、設置工事が必要なく、キャスター付きの製品であれば必要な場所に簡単に移動可能です。
冷やした風を送風するための家電のため、部屋全体の室温を下げる使い方には適していません。
・エアコンとは？
エアコンは、室内から吸い込んだ空気の中から、ヒートポンプという機械で熱を奪ったあと、再び室内に吹き出して温度を下げる仕組みをしています。ヒートポンプで奪った熱は室外機から強力に排出するため、取り付け工事が必要です。室内の空気を循環して室内全体を冷やせる家電製品です。湿度調整機能や空気清浄機能を持つものもあります。
■機能面の違いを徹底比較してみました！
それぞれの機能について比較してみましょう。
・使用範囲の比較
冷風機･･･送風される部分のみに涼しい風が当たります。ファンが大きい場合は遠くまで風を届けることも可能です。
エアコン･･･室内全体を均一に涼しくします。機種や機能によっては、自動調整できるものもあります。
・温度の比較
冷風機･･･室温35℃、湿度40％の場合、送風温度は約26℃。湿度60％の場合、送風温度は約29℃。湿度が高い時期は気化量が減るので冷えづらくなる特徴があります。また、気化した水蒸気も同時に送風するので、室内の湿度はあがります。
エアコン･･･室温マイナス10℃程度の風が送風されるので、室温35℃の場合、送風温度は約25℃になります。温度設定をすると、設定した温度になると室外機を停止させ室内機だけを稼働させることで室温を維持します。
・電気料金
冷風機･･･1時間あたり 6.2円
エアコン･･･1時間あたり 15.5円（最小出力の場合3.3円～最大出力の場合28.5円と開きがあります）
気化熱を利用しており、スポット的に涼しい風を送風する目的とした家電のため、冷風機のランニングコストの方が安価です。
※金額はあくまでも目安です。時期やタイミングによって変動がありますので、ご了承ください。
■まとめ
冷風機とエアコンの仕組みや機能について、比較しました。電気代を安く抑えたいなら冷風機に軍配があがりますが、室内の温度や湿度を下げて快適に暮らすためにはエアコンがベターな選択といえるでしょう。
最新エアコンは、省エネ性能や快適性能が標準装備されたものも多く発売されています。
本格的な暑さがくる前に、エアコンの設置や買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
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