皆さん、こんにちは。
板橋区を拠点に空調機のメンテナンスやクリーニング、配管やダクトの工事など空調全般の工事を手掛けている日本空調メンテナンス株式会社です。
「空調調和」と一言でいっても、実は空調を調和する方法はたくさんあり用途によってそれぞれ採用されています。
空調の調和方式は大きく分類すると、中央熱源方式と個別熱源分散方式の2種類に分けられますが、そこからさらに派生してさらに細かい種類に分けられます。
弊社公式HPの今月の記事では、空調の調和方式の各種類を解説しているので是非併せてご覧ください。
(https://www.n-k-m.co.jp/blog_staff/5407/)
今回は、個別熱源分散方式の空調方式の代表的な空調方式のひとつである「マルチユニット方式」とその室内機の種類について解説します。
【マルチユニット方式とは】
マルチユニット方式(通称ビル用マルチエアコン)は、イメージでいうと家庭用エアコンの業務用版です。
ビルの屋上などに設置した1台の室外機から冷媒管で複数の室内機に接続し、各室内や各区画の空調を行う空調方式です。
構成も家庭用エアコンと似ており、部分空調や個別の調整が可能なため、管理側も制御しやすいメリットがあります。
主に中小規模のビルやマンションなどで採用されることが多いのですが、近年では機器の性能の向上に伴って大型の建物にも採用されるようになってきました。
【室内機の種類】
室内機の種類が豊富で4種類あります。
<① 天井カセット型(天カセ)>
天井に埋め込み設置するタイプの室内機です。
★メリット
天井と一体化しているため、圧迫感も出ず室内のインテリアデザインを損わない外観です。
吹き出し口が4方向あるため冷暖房効率も良く、部屋全体の空調を均一に調整できます。
★デメリット
天井裏に十分なスペースを確保し、天井に穴をあける必要があることなどから
壁掛けタイプと比べ、設置場所の制約や設置費用が高い傾向にあります。
★主な設置場所
大型商業施設内の店舗など
<② 天井ビルトイン型(天井埋込みダクト型)>
こちらも天井カセット型と同様に、天井に室内機を埋め込むタイプですが、吹出口と吸込口をダクトで繋ぎ、設置場所を自由に選ぶことができます。
★メリット
設置場所の自由度が高く、変形した部屋や間取りでも設置が可能です。
★デメリット
天井カセット型と同様に設置費用が高い傾向にあり、場所によっては内装工事が必要です。
<③ 天井吊り型>
天井から直接つるして設置するタイプの室内機です。
★メリット
設置が容易で、基本的に内装工事も不要なため設置時間・設置費用が抑えられます。
吹出し口が広いため、より広範囲まで空調を届けることが可能です。
★デメリット
吹出し口が一つ、かつ一定方向に限定されるため天井が低い部屋などの場合には、
温度ムラが生じたり圧迫感を感じる可能性があります。
<④ 壁掛け型>
一般的な家庭用エアコンで最も一般的な、室内の壁に取り付けるタイプの室内機ですが、
業務用のものは家庭用と比べて空調の威力が大きく、冷暖房効率が高いです。
★メリット
機能やデザインが豊富で、比較的メンテナンスもしやすい設計が多いです。
設置費用も埋め込み型と比較して安価です。
★デメリット
室内の壁に設置するため、圧迫感を感じたりインテリアデザインを損なう可能性があります。
【まとめ】
業務用室内機を選ぶ際の指標として参考にしていただければと思います。
また、壁掛け型の室内機であればフィルター交換など簡易的な清掃は自身で行うことは可能ですが、分解洗浄などは必ず専門業者に頼みましょう。
メンテナンスの目安として、通常の使用下であれば1年に1回は分解洗浄および部品の点検・交換を行うとよいでしょう。
<マイナビ求人サイト>
https://tenshoku.mynavi.jp/jobinfo-415851-2-4-1/?msockid=1b099ab22f426a4728a38ea62e606bfc
<Indeed求人サイト>
<日本空調メンテナンスへの問い合わせ先>
TEL.03-5926-9780
https://nkm-recruit.jp/contact